謎の研究者の論文をもとに作られた世界初の仮想通貨
2008年、突如ネットフォーラムに現れた「サトシ・ナカモト」という謎の研究者がビットコインの構想を論文として発表しました。ビットコイン(BTC)は「P2P(Peer to Peer)」方式によって管理者不在で動作する新しい通貨として、翌2009年にリリースされました。
紙幣などの実物がないピュアな「情報(データ)」であるビットコイン(BTC)の取引は「ブロックチェーン」という技術によって管理されます。「ブロックチェーン」は世界各地に散らばる「ノード」によって取引履歴を記録する台帳が分散管理されていることから、分散型台帳技術と呼ばれるようになりました。この方式を採用することで、悪意のあるユーザーによる過去の取引履歴の改ざんが困難になっています。
今後、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、日常のさまざまなところにも応用されていくことが期待されています。ビットコイン(BTC)はその先駆者といえるでしょう。
時価総額がトップクラスの最もメジャーな仮想通貨
ビットコイン(BTC)は時価総額が10兆円を超え、仮想通貨の中でもトップクラスとなっています。今では巨大な存在となったビットコイン(BTC)ですが、初めて決済手段として利用されたのは2枚のピザの購入だったと言われています。
ビットコインがほとんど価値を持たなかった2010年5月22日、アメリカに住むあるプログラマーが、1万ビットコイン(BTC)でピザ2枚を購入しました。これが現実世界で初めてビットコイン(BTC)が使用された取引です。
2017年以降はさらに注目が集まり、価格が急激に上昇。2017年12月には1BTCが200万円を超え、1年間で価値が20倍以上にも高騰しました。しかしピーク時に付けた220万円からわずか1ヶ月で100万円以上の暴落を見せるなど、価格は乱高下を繰り返しています。
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